ドラクエ作品によってゾーマの指が4本だったり5本だったりします。
その理由と歴史について解説していきます。
初登場時のゾーマは指が4本だった
ゾーマがはじめて登場したのはファミコン版のドラクエⅢです。このとき指は4本でした。
鳥山絵の特徴
ドラクエのモンスターデザインを担当していたのはドラゴンボールの作者としても有名な鳥山明先生です。鳥山先生は魔族の指を4本で描く傾向があります。ドラゴンボールに登場するピッコロもマンガでは4本指です。
そのため、魔族の王であるゾーマの指が4本であることも上記を踏襲したものだと考えられます。
苦情が原因で5本指になる
4本指のキャラクターデザインが差別表現の「四つ」を連想させるとして、1970年〜1980年代にかけて一部の団体や個人からクレームが頻発し、メディアが表現を自粛するようになりました。
その後、テレビや出版業界でガイドラインが作られ、以降、人型のキャラクターは5本指を基本としているようです。
この流れを受けてアニメ化やリメイクの際に指の本数が4本から5本になったキャラクターがおり、ゾーマも該当します。
2Dと3Dで不統一の謎
ゲーム内に登場する3Dモデルは5本指になったのに対して、2Dイラストは4本で描かれているケースがあります。ドラクエタクト、ウォークもこのパターンです。
なお、フィギュアは、ほぼ例外なく5本指となっています。
明確な理由は分かりませんが、2Dの場合「角度によって4本にみえている」などの理由付けが可能なのに対して、3Dやフィギュアでは明確に指の数がわかってしまうからかもしれません。

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