みなさん、こんにちは。
本日も、世界の気になるゲームニュースを見ていきましょう。
今回ご紹介するのは、こちら。
GoogleStadiaが2023年1月にサービス終了
みなさんは、GoogleStadiaって知ってましたか?
多分、知らない人の方が多いんじゃないでしょうか。
聞いたことはあっても、実際に使ってた人はほとんどいないですよね?
それもそのはずで、このサービス、日本ではまだ始まってすらいなかったんです。
このサービスは名前にある通り、Googleが提供するクラウドゲームサービスなんですが、2019年から海外向けには提供されていています。
専用のゲームハードや、高性能なPCが無くても、スマホやGoogleChromeブラウザでゲームが遊べることを売りにしていて、ゲームのラインナップとしては、アサクリやFF15なんかもプレイできたみたいですね。
基本的には月額のサービスなんですが、専用コントローラーなんかも売られてましたね。
発表された当時は、あのGoogleがクラウドゲーム事業に参入するとあって、結構話題になってましたし、同時期にAppleからもゲームのサブスクサービスが始まるということもあって、基本無料・アイテム課金型のゲームが淘汰されるんじゃないか、なんてことも一部では言われていました。
それから3年経って、どうなったかというと、今回ニュースにある通りですね。
今年の2月時点で、社内のゲームスタジオをすべて閉鎖すると報道されていたので、雲行きは怪しかったんですが、まさかサービス終了までするとは思ってなかったです。
ちなみに、サービス終了することは、Stadiaにゲームを提供する開発会社にも事前に知らされていなかったそうで、海外の開発者がTwitterでざわついていました。
これについては、正直ほんとかどうか分からないですし、普通に考えてGoogleと提携していた開発会社には知らされていたんじゃないかと思いますが、もし本当に知らされてないで急に開発が打ち切りになったんだとしたら、たまったもんじゃないですね。
サービス終了の理由は不明なんですが、一般的には、市場全体の成長が芳しくないとか、収益が見込めないとか、シェアがとれないとかが考えられますよね。
じゃぁ、クラウドゲーム市場がどうだったのかというと、2021年の市場規模が16億ドル、利用者は6000万と言われていて、これが2025年には8倍の、130億ドル、3億人にまで成長すると予想されています。つまり、結構成長してるんですよね。
ゲーム全体の市場規模が2021年時点で2100億ドルなので、そこと比べるとまだまだ小さいですが、逆に言えば伸びしろがまだあるとも言えますよね。
なので、今回Googleが撤退するのは、シェアがとれない、または、そのためのコストが掛かりすぎると判断したんじゃないかと思います。
この手のビジネスは、シェアトップの企業が大きく儲かるものなので、トップが狙えないなら、降りるということなんじゃないかと。
現状、クラウドゲームの覇権を狙っている主な企業には、SONY、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディアなどがあり、このうち、SONYとマイクロソフトはゲーム企業の巨大買収を発表しています。
特にマイクロソフトが約8兆円でアクティビジョンの買収を発表したときは、世界がざわつきましたよね。
8兆円っていうと、時価総額で近いところで言ったら、任天堂が買収されるようなもんですし、スクエニが10個買えます。
なんで、そんな大金をかけてゲーム会社の買収をしているかというと、自社サービスの利用者を増やすには、キラーコンテンツになるゲームタイトルが必須だからでしょう。
このへんは、ゲームハードに置き換えて考えるとイメージしやすいと思います。ポケモンや動物の森、スマブラがやりたいからスイッチが売れるのであって、これらがPS4や、それこそWiiでプレイできるんならスイッチは売れない訳です。
一方でGoogleは買収ではなく、自社スタジオを構えて、キラーコンテンツの制作にあたっていたのですが、想像以上にコストと時間がかかってしまったのかもしれません。
最近だと、ネットフリックスも自社のゲームスタジオでオリジナルゲームの制作を開始すると発表されていましたが、こちらもどうなることやら。
今回は、Googleが撤退することで、ネガティブなインパクトが大きかったと思いますが、高価なハードなしで遊べるクラウドゲームの構想自体は、ユーザーにも大きなメリットがあるので、各社のサービスには今後も期待したいです。
現状の課題は、どのサービスも利用できるゲームのラインナップ数が十分じゃないことと、快適に遊ぶには、高速で安定した通信環境が必要な点ですかね。
通信環境に関しては、ゲーム会社ではどうすることもできないんですけどね・・・。
今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。